FPのお仕事:ライフプランニング
FP三級を取りたいシンママ、谷 能麻子です。
今日はFPのお仕事の基本、ライフプランニングを勉強します。
◆ライフプランニングとは
人生のライフイベントに必要なお金を数値化して把握し、「いつまでに・いくら必要なのか?」「どうやって必要なお金を準備するのか?」を計画することです。
ライフイベントとは…子どもの誕生・子どもの進学・マイホームやマイカー購入・親との同居・就職・結婚・現役引退・死去…など人生で起こるすべての出来事を指します。
FP的には、子どもの教育費・マイホーム購入・老後資金がポイントになることが多いと思います。
ちなみに…私は二人の息子がいて、長男が3歳・二男が11カ月で離婚しましたが、離婚後すぐに新宿のSBIマネープラザに行きました。
あらかじめ離婚を想定して自分名義の中古マンションを買ったり、子どもの小学校入学をめどに独立を検討したりはしていましたが、とにかくお金が心配だったので。。。(私は今は個人事業主4年目ですが、それまではずっと会社員でいわゆる社畜でした)
SBIマネープラザのお姉さんはすごい親切で、月収は今これくらいで、預金はこれくらいで、住宅ローンはこんだけ残ってて…と要素だけパラパラと渡すと、それをキレイに整えて組み立ててくれたんですね。
当時お金の知識がまるでなかった私でも「これなら一人でやっていけそうかな」「一人親でも息子たちを大学まで進学させられそう」と思えました。
ウチは学資などをソニー生命に入っていて、ソニーのFPさんにも10年くらいお世話になっていますが、お金を不安を抱えている人からすれば、FPのライフプランニングって「道を探して“ここなら先に進めますよ”と教えてもらえること」なんですね。
ものすごい心強いし、いざという時はやっぱり頼りになります。私もそんな風になりたいと思っています。
◆キャッシュフロー表をつくる
キャッシュフロー表とは、現在の収支状況・ライフイベントを踏まえて、将来の収支状況を予想し、貯蓄残高の推移を時系列にあらわしたものです。
キャッシュフロー表は可処分所得(いわゆる手取り)で計上します。
※第一生命とかソニー生命とかの生命保険料は差し引きしません。ローン返済額も差し引きしません。
◆将来価値を算出する
キャッシュフロー表では、今あるお金が将来どのくらいの価値になるのかを算出します。
将来価値=現在の金額✖(1+変動率)^経過年数
「^経過年数」とは「n乗する」(n年数分かける)です。
例:1,000,000円を金利2%で運用したら10年後はいくらになるか?
1,000,000✖(1+0.02)^10=1,218994円
……これ、どうしてn年後にお金の価値が変わるの?って話ですが、お金の価値は不変ではなく、時間価値が追加されるからです。
お金を借りれば利子がついて返すときに借りた額より多く返さなければならないし、銀行に預けていれば年利が0.001%(今のメガバンクそれくらい)なので預けているだけでも増えるし(本当に微額ですが…)、あとはインフレによってお金の価値はどんどん下がるので今の100万は10年経てば確実に100万以下の価値しかなくなる、あるいは投資する人はある程度の利益率を維持することで100万を増やすこともできます。
そんな時間価値がついて回るので「お金の価値✖時間価値」で計算する必要があるんです。
◆電卓で「10乗」(n乗)する方法
例えば、年利2%で10年後の場合
1+0.02=✖✖========= 1.21899442 です。
「✖」を2回押した後で「=」を9回。10年後なら9、5年後なら4。
「=」を「nー1」回数押すことで「n乗」を算出できます。
◆現在価値を算出する
将来必要な金額が決まっていて、それは今いくの価値があるのか?を算出します。
現在価値=将来価値÷(1+割り戻し率)^経過年数
例:10年後に1,000,000円必要だとして、年利は2%。いまいくら?
1,000.000÷(1+0.02)^10=820,348円
ただのお勉強として計算するとあまりピンと来ないかもしれませんが、自分の現預金や投資資金、学資保険の推移などをリアルに計算してみると「おお!」となります。
谷 能麻子